スポンサードリンク

非行の対応②

この記事は3分で読めます

こんにちは。


今日は

  対等に接する

ことについて書きますね。

私のブログではお馴染みの言葉ですが、人間関係においてベースとなることなのでこれからも何回も出てきます。

「対等」という言葉をもう少し噛み砕くとするならば

  一個人(人間)として接する

ということです。

相手のペースに合わせることもなく、自分のペースに相手を合わせさせることもなく接することが、老若男女と信頼関係を築く上でとても重要になってきます。

いくつだろうが、一人一人にストーリーがあり、個性(価値観)があるので互いの生き方に

  優劣

を付けることはそもそもできません。

というか、付ける意味が無いのです。

  「私の人生の方があなたよりも・・・」

とか

  「お前より俺の方が苦労している」

とか・・・まったくどうでもいいことですよ。

非行少年と接する時を例にすると

  初対面の時には敬語で話す

  

  自分の気持ちだけを伝える

ということ等があります。

子供だろうが、初めは敬語で話をします。

その後、相手がタメ口で話してくればタメ口で話したり、罵声や暴言などの挑発には一切反応じずに、ただ自分の感情のみを伝えていきます。

その感情とは、私自身が感じたことので、例えば

  「死ね」と言われてとても不快だ

  初対面で「お前」と言われると腹が立つな

など等、相手に対する要求や指図

  「そんなことを言うな」

  「目上の人には敬語を使え」

等の言葉は言いません。

要求や指図の表現が含まれると、更に反発させてしまうことになるので。


言われた側の感情のみを伝えることで、言った方は躊躇します・・・そう

  言い返せない

のです。

もう少し、具体的に例えると、深夜や朝帰りをするお子さんがいたとします。

恐らく、多くの親御さんは

  「何時だと思っているの?」

  「近所の迷惑になるからやめなさい」

  「親を心配させるんじゃないの」


等と言ったりすると思いますが、これらの発言は全て

  要求・指図・命令

ですよね。

このような言葉を言えば、子供は「待ってました」と言わんばかりに

  「うるせぇよ」

  「てめーは黙ってろ」

等と反発してきます。

そうではなく

 「無事に帰ってきたこと」

 「無事で安心したこと」

その感情のみを伝えてみてください。


  「お帰り、無事で良かった」

  「お母さん安心したから寝るね」

  「ご飯作ってあるから、食べたかったら温めなよ」

など等、親御さんの感情のみを伝えることで、相手(子供)は何の反発もできなくなるだけではなく

  自分自身で考える

ようになります。

そう、無意識の内に

  親の愛情

を感じ取るようになってきます。

 「家に俺(私)の居場所がある」

と思えるようになってきます。

普段、要求や指図の言葉がけをされている親御さんであれば、かなりの高確率で子供たちが

  違和感

を感じるはずです。

自分が同じような状況で、このように言われたらと考えると、もっと分かりやすいかもしれませんよ(^^)

家に帰って来ようが、来なかろうが子供の自由、勉強をやる、やらないも自由です。

全て自分自身(子供自身)に返ってくることなので、少しドライにやってみることをお勧めします・・・というか対等に接するとはこういうことでもあるので。


例えあなたの子供だろうが

  子供の問題に許可なく干渉しない

ことを少しずつやっていかなけば、親子共に依存していくか子供が自立できないまま成長してしまいますよ。


あなたが子供に対して

  いつまでも手が掛かっていてほしい

等と思っている以上、親も自立できていない証拠ですし、子供を自分の価値観で縛り付けているだけのことです。


あなたが生きている内は互いに納得しているのであれば良いことかもしれませんが、あなたが先に死んだら子供はどうなりますか?

あなたのように常に子供に手を差し伸べてくれるほど、第三者(社会)はあまくはありませんよ。

自分の人生が上手くいかない理由や失敗を他人や環境の責任へと転嫁させる人間になるだけです。

あなたがいなくなっても、子供自身が自らの意志で生きていけるかどうかのカギは、ここにありますので・・・。

「自立」とは

  させるもの

ではなく

  自らするもの

だという本質を忘れないでくださいね。

放任することではなく、前に出ずに横で並走するイメージだと分かりやすいかもです。

子供をはじめとする、人間関係において私がとても重みを置いていることなので、少しでも参考になればと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

プロフィール


はじめまして。
元警察官で現在は成人非行更生を
専門としたカウンセラーをしている
内藤佑と申します。

プロフィール詳細

スポンサードリンク

Youtubeチャンネル