【Q　遊ぶお金欲しさに親を殺すのは何故ですか？】

１７歳の息子は親に対してお金の要求が激しく、日々滅入っています。

内藤さんのブログを読ませていただき、息子が小さい時から親の都合で「とりあえずお金をあげよう」という関係できていることに気付きました。

このままでは先日１９歳の少年が養父と養母を殺した事件のようになってしまうのではないかと心配しています。

何かアドバイスを頂ければ嬉しく思います。

 

【A　遊ぶ金欲しさは本当の理由ではない】

こんにちは。

ご質問をありがとうございます。

まず初めに、「金銭目的」で親を殺害するという事件は

 

　　お金が欲しいが本当の理由ではない

 

ということを知ってください。

 

先日の事件でも徐々に親子関係が報道されてきていますが、毎月の２０万円の給料を全額親に渡し、自分の手元にはお小遣いとしての１万円のみだったそうで、他の報道などからも精神的な自由も彼には無かったように感じます。

（※実際のことは分からないのであくまでも推測の話です。）

 

ただし、だからと言って「親（人）を殺していいということではありませんよね。

 

「なぜ人を殺してはいけないのか？」の答えを一言で言うと

 

　「自分以外の人の人生に勝手に介入してはいけないから」

 

です。

 

ということは、視点を柔軟にすれば

 

　「過干渉や過保護は勝手に子供の人生に介入している」

 

ということになります。

 

過干渉と過保護が良くないと言われる理由は

 

　　【子供の問題】に過度に干渉、保護するから

 

であることにあなたは気付いていますか？

 

これに関してはアドラー心理学が「課題の分離」として分かりやすく伝えていますので、ご存知なければ調べてみてください。

 

私の中では

 

　　勝手に他人の人生に介入しない

　　自分の都合で他人を傷付けない

こと以外の価値観や生き方は全て正解です。

 

人間関係に悩む多くの人が

 

　　勝手に他人の人生に介入している

　　相手に見返り求めている（依存）

 

生き方をしています。

 

話が逸れてしまいましたが、「遊ぶ金が欲しかった」という理由だけでは通常人は殺しませんので、○○さんがご自身の子育ての気付き（自分の都合でお金でその場しのぎをしてきた）を得たのであれば、これからどう子供と向き合えば良いのか見えてくると思います。

 

　　子供が本当に欲しいものはお金でしょうか？・・・

 

この質問に「はいそうです」と本気で言う（思っている）親御さんは【赤信号】ですので気を付けて下さいね。

 

「お金が欲しい」という気持ちは間違えではないにしても、その裏に本当の答えがあることに気付かなければ子供の非行だけでなく、お金の問題も解決へとは進みませんので、思考を柔軟にして相手（子供）の立場に立つ習慣を身に付けてみてください。

 

今回の１９歳の少年の事件は、親子共に

 

　勝手に（自分の都合）で相手の人生（命）に介入した（してきた）結果

 

であるというのがシンプルな答えです。

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