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【非行 カウンセリング】パーソナリティ障害について

この記事は3分で読めます

こんにちは。

 

今日は私たちの身近に抱えている人が意外と多く、かつ私に相談されるご家庭お子さんや親御さんにも一定数いるとされる


 パーソナリティ障害(人格障害:BPD)


について、伝えておいた方が良いと思ったので書きますね。


ただ、私は医者ではないので、あくまでの私の知識とそうした人たちと長年関わってきた経験値からの話なので、医学的に知りたい方は精神科の先生や臨床心理士の方に聴いてくださね!


で、前置きで言っておきますけど、私個人の意見として


 人格障害として向き合っていくのも、ただの性格として捉えていくのもどっちでもいい


という結論に至っていますので、相手に合わせて接し方を変えています。


さて、とは言っても「パーソナリティ障害」という言葉はまだ馴染みがないものなので簡単に説明しますが、専門的な説明だと分かりづらいので一言で言うと


 【考え方や性格に極端な偏りがあるので自分自身や周りの人も苦しくしてしまう障害】


だと個人的には感じています。


で、パーソナリティ障害には


 ①妄想性
 ②シゾイド(他者への無関心)
 ③統合失調型
 ④反社会性
 ⑤境界性
 ⑥演技性
 ⑦自己愛性
 ⑧回避性
 ⑨依存性
 ⑩強迫性


の10種類に分類されるのですが、極論⑤の


 境界性パーソナリティ障害


に行き着くとも言われているのと、私自身もそう感じているので’’境界性パーソナリティ障害’’に絞って話していきますね!


「境界性って何と何の境界なの?」ってことなんですけど、これは


 【神経症】と【統合失調症】との境界


なんですね。


神経症っていうのは一言で言えば


 【ノイローゼ】


で、統合失調症の分かりやすい症状で言えば


 【言動にまとまりがなく無気力など】


です。


この境界、、、言っちゃえば


 どっちも兼ね備えている


ってイメージした方が分かりやすいです。


なので「境界性パーソナリティ障害」を簡単にまとめると


 『孤独を極端に怖がり、気持ちの浮き沈みが激しくて、感情が極めて不安定で、物事を善悪や0・100(ぜろひゃく)などの両極端で決めたり(グレーがない)、イライラの度合いが強くて、怒りの感情を抑えきれなくなって、他人に当たったり、自分を傷つけてしまう障害』



・・・一言じゃないですけど、これでも簡単にまとめたくらいです!



じゃあ境界性パーソナリティ障害かどうかの判断基準は?となりますが、一般的には下記の特徴の有無が基準になっています。

 ①見捨てられることを極端に嫌がる
 ②他人を信じたり疑ったりすることがよくある
 ③自己評価や自分の考えが頻繁に変わる
 ④衝動的にネガティブな行動(危険な性行為、危険運転、過食など)をとる
 ⑤自殺を匂わす言動や自殺行為(リスカなど)を行う
 ⑥気分が急激に変わる
 ⑦慢性的に空虚感(幸せを感じにくい)を感じる
 ⑧怒りのコントロールが困難
 ⑨一時的な記憶喪失や自分が何者かが分からなくなる


これらの項目に当てはまるかどうかが一つの判断基準になっています。


なので、相手から好かれたい、捨てられたくないので、一生懸命尽くしたりする反面、自分の思い通りの見返りが相手からなかったらパニック状態になったり、怒りを露わにしてぶつかってくることもあります。


また、リストカットや薬の多量摂取、「こんな私なんか好きになってもらえないよね・・・」などの強い自己否定の言動をとって相手や周囲の気を引こうとするのも一つの特徴です。


また、パーソナリティ障害のもう一つの問題は


 二次障害


が比較的起きやすいということもあります。


二次障害というのは


 うつ病
 不安障害
 適応障害
 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
 パニック障害


などがあります。


なので、パーソナリティ障害の方の


 約10人に1人は自殺する


という統計データもあります。


こうしたパーソナリティ障害の方との付き合い方は


 付き合う側の考え方や心の余裕


によって付き合いを継続するかどうか分かれていきます。


理想はこうしたことで悩んでいる人を周りの人が積極的に支えて助け合ってですが、現実はそうはいかないんです。


相手にも尊重されるべき人生や考え方がありますからね。


それに最初は根気強く付き合っていっても、毎回毎回怒りをぶつけられたり、疑われたり、見返りを求められていると多くの人は疲弊して潰れるか離れていきます。


DVやモラハラ、洗脳する交際相手に心が疲れ果てて病んでしまう人の話しなんかよくありませんか?


こうした問題の相手側もパーソナリティ障害の可能性が結構高いと言われています。


偉そうにふんぞり帰っている上司や経営者もパーソナリティ障害の可能性が高いという報告もあります。



ただ、相手の性格を知って接していくのと、知らないで接していくのとでは雲泥の差があります。



相手のことを把握できていれば、付き合い方の道が見えてきますからね。


とは言え、一番大切なことは


 【自分自身がどうしたいのか?自分の現状はどうなのか?】


ですので、自分の中で


 『この人と距離を取りたいな・・・』
 『この人といると疲れるな・・・』


などと思うのであれば距離を取ること、離れることも大切なことです。


関わり続けることが正しいとか、離れるのは間違っている、冷たいなんてことはないので。



先ずは自分のことを大切にすることも大事ですよ。


「先ず誰かの為にが結局は自分の為になる」という言葉は有名ですが、このタイプの人もいるし「先ず自分の為にが結局は誰かの為になる」というのもまた事実です。


あくまでも私の感覚ですけど、明らかに’’後者’’の人の方が多い気がします。


表向きは前者の方が多いんですけどね。



ただ、親子関係においては基本的に



 関わっていかなければならない状況



の方が多いので、先ずは自分自身のメンタルの安定や回復、柔軟な思考などを身についてお子さんと向き合っていく必要があります。


自分でやれるなら自分でやり、自分ではできない場合は私などの第三者に依頼して一緒にやっていくのもまた一つです。



少しでも参考になっていれば幸いです。



ご相談はこちら



それではまた。
 
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プロフィール


はじめまして。
元警察官で現在は成人非行更生を
専門としたカウンセラーをしている
内藤佑と申します。

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