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【非行 ひきこもり】子離れしていかないと更生は不可能

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こんにちは。
七夕も終わり、あと3日で今月も1/3が終わりますね。
行動していますか??
私のところにご相談に来られる親御さんの60%くらいは
 『まさかうちの子がこうなるとは思いませんでした』
と打ち明けられます。
残りの40%
 『こうなる前兆は以前からありました』
というご家庭です。
いずれのご家庭も共通して
 いろんなことを想定して準備できていなかった
ことが結果として行動が後手後手になってしまい、自分たちではどうにもならない状況にまでなってしまったということで
す。
どんなに今の状況がよくても
 『この子が非行にはしったらどう対応するか?』
 『この子がひきこもりになったらどうするか?』
 『この子が逮捕されたらどう対処していくか?』
 『この子が妊娠して(させて)しまったらどうするか?』
などなど、出し始めたら切りがないですが、それでも事前に考えておくことは、いざという時にとても重要になってきます。
津波などの震災で亡くなってしまった方の中にも
 『ここまで来ないから大丈夫』
 『まさか自分に限って命を落とすことはない』
 『いざとなったら車を使えばOK』
などと考えた結果、手遅れになってしまった方もいます。
警察人生最後の1年2ヶ月間を、東日本大震災の被災地である岩手県警に出向して、大船渡市、陸前高田市などで働かせていただいた時、何度か大きな地震が発生してその都度、パトカーと警察官を可能な限り出動して避難誘導などに当たっていた時にも、同様のことがおきました。
 『これくらいの揺れなら避難する必要はない』
などと避難指示に従ってもらえない市民の方に対して、かつてないほどに怒鳴りました。
後でクレームを入れられようが、最悪のことを想定して
  大きく構えて小さくまとめる
考えを前提に仕事に当たらなあければならないこともありますし、一分一秒が命んとりになる現場において、優しく説得する
など悠長なことはやっていられませんからね。
私の父が海で死んだ時も、それまでは
 『こんなに潜るのが上手くて、いつも冷静なお父さんが死ぬわけない』
ってなんの疑いもなく思っていましたが、蓋を開けてみれば自然の猛威になす術なく、細身の体の
お腹がパンパンに膨れるまで海水が入り、岩の貝などで身体の至る所がエグられて岸に引き上げられていました。
親子ともに自然をなめていた証拠でもありますね。
過干渉や過保護などの’’共依存’’の親御さんには必ず
 『あなたに万が一があった時、あなたと同じように子どもと接する人がいなくなります。そうなった後、あなたの子どもはどうなるか想像したことはありますか?もしそう言うことも理解した上でその様に接していると言うのであれば、もう私がやれることはありませんので好きにしてください
とお伝えしています。
親が確実に生きているうちに、たくさん子どもに失敗させて、自分で起き上がる練習もさせておかなければ、失敗させる前に手を差し伸べたり、阻止したり、転んだらすぐに駆け寄って起き上がらせることばかりやるなど
 支えること、愛を注ぐことの柔軟性
がない過干渉や過保護の親御さんのお子さんは、成人しても耐性が低いので直ぐに潰れてしまう様になってしまします。
相手が転んだ(失敗した)時に一目散に駆け寄って起き上がらせることだけじゃないですからね。
・直ぐに駆け寄って黙って傍にいることも優しさであり愛でもある
・駆け寄って起き上がり方を教えるのも優しさであり愛でもある
・少し先で待っていることも優しさであり愛でもある
・自分以外の人に任せることも優しさであり愛でもある
・挫折を経験させることも優しさであり愛でもある
私の父の様な、海で溺れた子どもを助けるなどの物理的な状況、緊急に生死を分ける状況’’以外’’の時には上記の様な優しさや愛も注いでください。
相手が転んだ時に直ぐに駆け寄って自分の主観で相手を起き上がらせることは、本当に相手のことを思っていると言うよりかは
 自分の承認欲求を満たすこと(相手から必要と思われたいなど)が前提
にもなってしまうので。
自殺しそうな人を保護した後に、結局自殺してしまった話を以前しましたが、こう言う経験からも学んできました。
たまにニュースなどでありますよね。
自殺しそうな人を助けたって。
理想的なその後は、当人が立ち直って、「あの時助けてもらったおかげで」って生きてくれていることですが、実際がどうなったかなんて誰も知る由もなければ興味すらないんですよ。
その一点しか見ないので人は。
これも先ほどの緊急で生死を左右することなので、助けた人は素晴らしいのですが、全てがハッピーエンドになっているとは限らないと言うこともまた十分にあり得ることなんですよね。
私がなぜ子どもではなく、親のフォローを優先的にやっているのかも、こうしたことと関係しています。
警察官の時は親御さんよりも子どもたちと関わることが多く
 親(家庭)を抜きにした更生活動
を主にやった結果、起きてしまった現実は
 更生はしたけど親子関係は最悪
と言うケースがいくつも出てきました。
 『内藤さんは信頼しているけど、親とは縁を切ろうと思います』
という現実が待っていたんですね。
子どもが非行にはしっていた最初は親も
 『親子の縁が切れても子どもが更生すれば構いません』
などと仰るのですが、いざ子どもが更生したらどうでしょう・・・
 『真面目になったのですが親とは口を聞いてくれません』
と親が置いてけぼりになってしまいました。
私の自己満でやっていった結果
 一番壊してはいけないもの(家庭)を壊した
という結果が残ったんですよ。
だから私は
 まず変わるのは子どもではなく親であり、私は親御さんのサポートを優先します
という想いをホームページやブログなどでお伝えしています。
いやらしい話ですが、この仕事をお金儲けに特化させるとしたら当時の私のやり方は最強だと思います
 『お子さんを僕に任せてください、親御さんは待っていてくださるだけでOKです』
って言ってしまえば良いわけですからね。
でもこれは
 根本的な更生にはならず、一番疎かにしてはいけないもの(家族)に蓋をすること
だと私自身は思っています。
自殺をしようとしている子どもを支える時の場合は、当然子どもを優先しますが
 必ず責任を持って子どものフォローを継続しながら親のサポートなども徹底する
ことが支える側の絶対条件ですね。
対人間を相手にする以上は、状況や相手に応じて臨機応変に対応していくことが必須ですので。
だからこそ
 あらゆることを想定して準備をすること
が大切だということです。
想像していますか?いろんな未来を。
2ヶ月後にはまた、毎年同様に
 子どもの自殺が増える時期
になり、今のうちから親は心身の状態を良くしておく必要があるので参考になれば幸いです。
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プロフィール


はじめまして。
元警察官で現在は成人非行更生を
専門としたカウンセラーをしている
内藤佑と申します。

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