【Q 親として子供の非行は引っ叩いてでも直すべきですよね?】
18歳の息子の非行について悩んでいます。
高校一年生の夏休み頃からグレだして、現在に至ります。
万引きや家出にけんかなどなど、数えきれないくらいの悪さをしてきました。
その度に息子を厳しく叱ってきていますが、一向に良くなりません。
内藤さんから見て、私の接し方は間違っているのでしょうか?
ちなみにですが、平手打ちをしたこともあります。
【A 言動よりも大切なことがあります。】
こんにちは。
まず、あなたの子供への対応が間違っているかどうかは今の現状が証明している通りです。
子供の非行更生や不登校、引きこもりの課題で、よく勘違いされるのですが
子供に対する言動(ノウハウ)は二の次
ですので。
ここは参考にしてください。
上辺だけの言動をとったところで、子供たちには本心が見抜かれています。
例えば、子供に対して
「あなたのことを信じているからね」
という言葉をよく耳にしますが、9割がたの親御さんは
信じていない
というのが答えです。
ということは偽りですよね。
もう少し噛み砕くと
信じたいけど信じ方を忘れてしまった(知らない)
ということです。
また、「世間一般的」とか、「常識では」とかで
親だから~(上辺の言動)をしなければならない
親は○○でなければならない
と主張する方がいますが、非行更生、不登校、ひきこもりの問題解決という視点からするとズレています。
私の非行更生の成功と失敗の経験や成人以降の犯罪者の言動や思考、親子関係からすると、親としての責任は大きく括ると2つです。
1つ目は
親が自分の人生をしっかり生きる【精神的自律】
で、2つ目は
子供が自律するまでしっかりと育てる(支える)
です。
大まかにはこの2つしかありません。
子供が産まれたから自分の人生を犠牲にするとか、自分が幸せでなことを子供やパートナー、或いは環境の責任に転嫁するような生き方を親がしていれば、自ら
「私は(精神的に)自立していません」
と言っているということです。
自律には経済的自律と精神的自律がありますが、多くの人がこの2つを混ぜて考えているか、経済的自立を「自立した」と勘違いしているかです。
だからこそ、私は
「子供を産み育てていくと覚悟を決めた親御さん」
を心から尊敬します。
今の私には正直その覚悟はありません。
別の視点からお伝えすると
上記2つからは親となった以上全うする覚悟も持つしかない
ということでもあります。
言葉が少し厳しいかもしれませんが、これまでに多くの非行少年や不登校、ひきこもりの子供たちをはじめ、成人の犯罪を犯した者や無責任な親をたくさん見てきましたし、直接接してきた経験のある立場だからこそ伝えます。
犯罪事件の被害者やその家族や遺族、周囲の大切人の立場に立てば、上記の私の2つの
親としての責任
は最低限必要です。
だからこそ、子供の非行や不登校、ひきこもりは子供が望んでいるとおり
子供だけでなく親も変わる為の行動に移さなければならない
のです。
昨日、今日と千葉県の集団少年事件が話題になっていますが、少年事件に限らず犯罪の責任は本人にあるとしても、人格形成の原因は家庭環境にあることが殆どですので、言動を意識する前にご自身の思考や生き方を今一度見直してみてください。
本当に子供の為を想っているのであれば、手を挙げたとしても子供の心には良い意味で刺さりますので!
前向きに切り替えてやっていってください。
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