非行やひきこもりにはしりやすくなりますし、既にその状態であればさらに悪化させていく可能性があります。
例えば、子供がコップの中の飲み物をこぼしたり、お皿を割ってしまったりしたときなどが分かりやすいですが、ほとんどの場合以下の2つが要因になります。
①故意ではなく過失
②ただ興味があった(「コップを傾けたらどうなるんだろう?」とか「手に持ったものを落としたらどうなるんだろう」など)
どちらも
怒る必要のないこと
ですし、もし怒る必要のあることなのであれば、他人の子どもや大人が同様のことをやっていても怒らないと筋が通りませんし、言った親自身が小さい時から遡ってこのようなことをやった経験が一回もないことでなければ言動が一致しません。
子どもは目に映るものや聴こえるもの、色んな物事に興味や「なぜ?」の探究心、好奇心を抱くので、こうしたことで怒鳴ったり、最初から反省や世間体を気にさせる様な言い方をすると、どんどん自発性も育まれず、興味のあることにも蓋をしたり、「どうせ僕(私)がやってもうまくいかない」などと言う自己否定が強くなっていって、体が成長しても挑戦する気持ちが生まれなくなる可能性も高くなっていきます。
そもそも自分の「怒り」の感情は、誰の責任でもなく
『自分自身が作り出している感情』
なので、よく怒る人ほど
自分のことしか考えておらず
しかも自分自身も自信がないので
他人に自分の心の安定を委ねる
みたいなめちゃくちゃ身勝手な言動を相手にとっていることになるので、子どもの心も窮屈になったり、親に対して怒りの感情を抱いていき荒れ始めます。
家庭内暴力のご家庭にも何百回と伺って対応してきましたが、十中八九で
親が過去に手をあげたり、怒鳴って脅す子育てをした事実
があります。
これは恐喝や脅迫などの犯罪をやる子どもたちの親にも当てはまります。
「勉強しないならゲーム捨てるからね」
「言うこと聞かないならもうあんたと口聞かないから」
「○○ちゃんに比べてあなたは」
みたいな精神的な脅迫や強要によって、素直に親の背中を見て育つわけですよね。
あと、これは男のお子さんをもつお母さんのパターンで家庭内暴力に発展する上記以外の原因が1つあります。
それは
男が嫌がる様な言い方や態度をわざとやる
小姑みたいな嫌らしい子育てをしてきた場合も、子どもが成長して肉体的にも精神的に
「こいつ(母親)に勝てる」
と確信した瞬間から立場が逆転します。
ざっくくりした例ですが、高校生が幼稚園生に
『うわー、足し算もできないんだ!ぷぷぷ笑』
みたいに、明らかに分かっていることを敢えて小馬鹿にする様な言い方ですね。
親に悪気があるないはどうでも良いことです。
いじめの問題と似ていますが
『受け手がどう捉えるか』
ですので。
そしてこうしたことに気付かず、子どもの非行やひきこもりを放置したり間違った方法でやり続けた結果、子どもが30歳を過ぎても親に手をあげたり、脅して金を無心して親の心身とお金の骨の髄まで吸い尽くすことになります。
この辺は人間が動物であることを感じさせられるとこですよね。
私の親友が動物園で働いていた時の’’象’’の話しがとても印象的でした。
象は一度相手を敵と見做したら・・・
死ぬまで襲いかかる
とのことです。
動物の飼育の中でもトップクラスで難しいと言われている飼育員をやって、何度も敵と見做されるかどうかの瀬戸際を体感してきた話には恐怖を覚えました。
ちょっと逸れましたが、いじめでなぜ、被害者が自殺まで追い込まれるのか?
この一つの要因にもなる可能性があると私は思っています。
「それでもそこまでやることも、いじめること自体も絶対にあってはならない」
わけですよね?
それは
子どもに対しても同様
です。
さらに
『悪気がなかった』
『言うことをきかなかったから』
『私(俺)をイラつかせたから』
などのいじめ加害者発言あるあるも、これまでにお伝えしてきた親御さんにも散見されます。
ただ、この他人のいじめの問題と親子のいじめの問題で唯一異なることは
『99%の親は相手(子ども)に愛情もっていること』
です。
ただ、この’’愛情’’が
子どもの自律の為、ではなく【執着(依存)】
になってしまっていることがポイント。
身近にいて、かつ「ずっと一緒にいたい」などの気持ちが強いほど、相手を監視したり、自分の価値観に当てはめようと画策したりと束縛して、最上級になると首輪を外すことすら諦める状態にしてしまう、、、割には、自分の都合やタイミングで「良い加減自律しなさいよ」と冷酷に突き放すなんてパターンもよくあります。
散々子どもの人生のハンドルを握っておきながら、子供が成人した途端にいきなりハンドルを握らせて「じゃああとは頑張って」みたいなやり方をするから当然大事故が起きるわけです。
小さいうちから自分で考えて行動することに制限をかけず(怒らず)、積極的に転ばせて(失敗することは大切なこと)、支えていくことが非行やひきこもりのリスクを大きく下げるポイントにもなります。
既になってしまっている場合であっても、こうした過去の子育てを振り返って、改善点を見つけてどんどん軌道修正していくことと自分自身のメンタルケアやセルフコントロールを徹底していくことでいつでも挽回できる(めちゃくちゃ大変ですけどね!)ので、落ち込むことでもありません。
大切なことは
『今この瞬間からどう行動していくのか?』
なので、過去のネガティブな出来事から学んで糧(ポジティブ)にできたらゴミ箱へ入れて捨て去りましょう。
ティーバッグみたいなイメージでOKです。
糧にせずに自分の都合のいい様に捨てるのは言語道断ですのでそこは勘違いしない様にお願いしますね!
緊急事態宣言が解除されるこれから先の方が子育てや教育の雰囲気がピリピリしていく可能性が高いので、一人ひとりの親御さんや教員の先生方が落ち着いて、前向きに切り替えていかないと、結果として子どもたちの不安を募らせたり、精神的ストレスをためて自殺なのに繋がりかねないのでシェアしました。
自分や他人の命に関わること以外のことは大抵『怒ることではない』ので些細なことで大切な人との関係を壊さない様にしてくださいね!
子どもの上辺(失敗など)の言動ではなく、ちゃんと内面(なぜそれをやったのか?やってしまったのか?)を見てあげてください。
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