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【非行 ひきこもり】感情論や正論だけでは更生しない

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こんにちは。

 

今日は静岡県で小学校低学年の娘の脇腹を蹴って怪我を負わせたとして20代の父親が逮捕されましたよね。

 

先日は東京で3歳の娘を8日間放置して脱水症状などで死亡させたとして、24歳の母親が逮捕されました。

幼い子どもを置いたまま自分は旅行へ行っていたという言語道断ではある悲しい事件なのですが、これも私の立場からすれば
 母親のサポートも必要だった
ことも事実なので、感情論は半分くらいにして、もう半分は冷静に合理的に分析して極力こうした事件が減っていく様に各々が考えて生きていかなければならないことでもあります。
それに、8日間放置されていた娘さんは、きっとお母さんのことが大好きで、息を引き取る時までママを求め続けていた様にも感じます。
私の母は児童相談所で働いており、虐待やネグレクト、非行などの幼児から高校生までのサポートをやっているのですが、保護された子どもの話を聴くと心が締めつけられるのですが、どれだけ親にひどいことをされていても
 『ママはどこー?』
 『お家に帰りたい』
などと親に会いたがる子どもも少なくないそうです。
もちろん、虐待等で怖くて帰りたくない子どももいるのですが、こうした問題もやはり極端な考え方や偏った視点は、誤った判断に繋がりかねないので注意が必要ですね。
そして
 親御さんたちのサポートまでは十分できないのが現状
だというおともまた事実。
子どもに対する親のこうした言動は
 親自身が非行や発達障害などの悩み
を抱えていることも多いので、相談する相手がいなかったり、孤独を感じ、自分自身の承認欲求も満たされていないので、子どもに当たってしまう負のループにハマることもしばしばです。
かといって、ここの分野のカウンセリングを前向きにやろうと思う人は・・・少ないのも無理はないですよね。
リスクが大きいのと、八つ当たりや連絡が途絶えたり、昼夜問わず相談がくることが普通ですので。
児童相談所はあくまでも’’一時預かり’’なので、その間に親のケアや問題の分析などを本当はやらなければならないんですよね。
子どもを18歳まで施設で育てるって言っても、18歳それこそ20歳を過ぎたら施設にすら帰る場所はないんですよね実情は。
預かっている間に、将来戻るべき場所(家庭)がちゃんとあれば問題ないのですが、結局孤独になってしまう子どもたちも少なくないわけです。
児童虐待やネグレクトの問題は、根が深くやれることに限度があること、多角的な視点から見ていかなければ
 『もしかしたら子どもを殺してしまうかもしれない』
と悩んでいるお母さんたちをさらに孤立させていきますからね。
つい先日もあったじゃないですか。
母親が娘を殺害して自分も死のうとした事件が。。。
なので、虐待やネグレクトなどの事件の時に
 親が悪い
 こんな親は最低
などと執拗にバッシングすることのリスクも考えながらやらないと、延々と減らず、何の解決にもならなくなってしまいます。
こうした事件が起こる度に
 感情論や正論
に偏った意見が目立つのですが、現実はそれで上手くいくことはほぼないわけです。
それは子どもの更生にしかりです
 「私がやっていることは正しいですよね?」
とご相談時に仰るお母さんも多いのですが
 正しいこと=更生する・・・わけではない
んですよね。
かと言って法に触れることをやりましょうということではなくて
もっと多角的に物事をみる(先入観や固定観念を捨てる)
ことも大切ということです。
その辺も理解していかないと、いつまで経っても更生しない現実が待っていますので要注意です。

 

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プロフィール


はじめまして。
元警察官で現在は成人非行更生を
専門としたカウンセラーをしている
内藤佑と申します。

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