こんにちは。
兵庫県宝塚市で23歳の孫がボーガンで祖母らの頭などを撃ち、祖母、母、弟の家族3人が亡くなり、叔母1人が怪我をしてこの孫が殺人などの疑いで逮捕される事件が起きましたね、、、
また、同じく兵庫県神戸市でも23歳の男が小学生5人をわいせつ目的で誘拐しようとして逮捕されたり、静岡県では大麻取締法の疑いで16歳から24歳の青少年10人が逮捕や書類送検される事件がおき、また愛知県では24歳の男が中学校のフェンスを放火したとして逮捕されるという事件がありました。
ボーガンに関しては比較的簡単にネットで購入が出来、以前から動物虐待で取り上げられることはありましたが、人を殺害したという事例は近年なかった〔昨年父親の頭を撃って息子が逮捕される事件はあった〕ので、今後法規制がされる可能性はありますが、私が高校時代にやっていた弓道を始め、アーチェリー、レジャー目的でのボーガンなど、様々なものとの兼ね合いもあるので、現実的にはそうならないための行動を個々がやっていく方が大切になります。
これらの加害者となった子どもたちはなぜ犯罪者の道を歩んでしまったのか?
理解不能と思われる方も多いと思いますが、主たる要因は
幼少期からの子育てが原因
だと感じています。
またこのように表面化する事件も悩ましい問題なのですが、このコロナ禍の中で私個人的にかなり危険度が増していると思っていることがあります。
それが
ネット問題
です。
一般的には誹謗中傷など、いじめに関する問題の時に話題となることでもありますが、それ以上に蔓延しているのが
①性的画像や動画の送受信
②金品→性行為に発展していくやりとり
③なりすましなどによる人間不信からの依存症
これらの問題がかなり深刻化しているように感じています。
コロナ禍で人と接することが減り、実際に会って犯罪に発展するリスクが減った一方で、実在するか定かではない相手と夜中や朝方までやりとりをしていたり電話などを繰り返し、①や②のリスクが高まっていく。
性的画像を送る見返りにお金をもらう約束をしたり、何か物を買ってもらう見返りに性交渉などをする。
そこから金品を受け取ることもあれば、相手が成人であれば青少年育成条例違反や売春などで逮捕されることを武器に今度は恐喝や脅迫などの加害者にもなってしまう(美人局)ことにも繋がりやすくなったり、今問題視されている社会的抹殺とも言われる
ネット私刑(個人情報を晒したり袋叩きの様に誹謗中傷を行うなど)
にもなっていく。
そんな日常が全国、世界中で起きているわけです。
③に関してはFBの世界でも起こっていることですが
本人ではない写真
を使って他人になりすましている。
大人であれば自ら怪しいと思い距離を取るなどの防衛策を取れますが、スポンジの様に柔らかく、かつ思春期の不安定な状態では騙されやすくもなります。
信じていた相手が全くの別人だったり、突然連絡が途絶えたり、無視されたちすることで実際の人間関係においても人間不信などの弊害が生じやすくなります。
ですが、今からSNSを初めスマホを制限していくことは現実的に不可能に近く、一度手にしたもの(スマホ)を素直に手放すわけでもないので、現実的ではないですよね。
私の中では、こうしたリスクを少しでも下げるためには、やはり
・親子関係を強化
・身近にいて信頼できる第三者の大人の存在
・学校現場での教育
この3点が重要だと思っています。
子どもとの信頼関係が築けていなかったり、子どもの脳に’’悪影響’’を与えると言われている子育て、例えば
・感情的に怒ったり、長時間グチグチ怒る
→聴覚機能が傷つき、大切な言葉などを拾えなくなり社会での人間関係に支障が出る
・親同士が大声で喧嘩をする
→聴覚機能が傷つき、知識や言葉の理解力が低下する
・DV や虐待、体罰
→非行やうつ病のリスクが高まる
・心配性でしつこく干渉する
→「親から信頼されていない」と思い扁桃体が傷つき挙動不審や気持ちを言えなくなる
・他の子供と比べる
→自主性ややる気がなくなり、成人してから薬物やアルコールなどの依存症になりやすくなる
・しつこい子どもに「あっちへ行きなさい」などの言葉を言う
→コミュニケーション能力が低下するだけでなく、親に対する復讐心も芽生えやすくなる
・嫌がっていることなどを無理やりやらせる
→自分のことが嫌いになり自傷行為に発展するリスクが高まる
・子どもの考えを無視して親が決める
→想像力や自発性が低下して、自分で決められないため自律しなくなる
・お父さんやお母さん、他の人の悪口を子どもに聴かせる
→記憶力の低下や言葉の理解力の低下、いじめの加害者に発展するリスクが高まる
まだまだありますが、こうした子どもとの関係を築いていくと、よく分からない怪しい大人であっても
「自分のことを大切にしてくれている」
「話を最後まで聴いてくれる大人」
「いつも優しく励ましてくれる」
「お母さんから否定されたことをこの大人は肯定してくれる」
などなど、皮肉なことに愛情を注いできた親と比較して、望んでいる方向とは真逆に進んでいく様になってしまいます。
さっきの「子どもの脳に傷をつける子育て例」は
対大人の人間関係
においても同様のリスクがあるので参考にしてください。
あなたの親子関係や友達関係はどうでしょうか?
テレビやネットに出てくる事件なんていうのはごく僅かで本当に氷山の一角です。
もしかしたら、すでにあなたのお子さんも犯罪の被害者や加害者になっているかもしれない、そう考えることも本当にまずい結果を回避する方法でもありますからね。
「うちの子に限って」なんていうお花畑みたいな考えが後に大きな代償としてのしかかってくることなんてざらにあります。
特に先ほど例に挙げた接し方をやっているなら危機感を持った上で、今から修正していくしかない、としか私の立場からは言えません。
私の仕事は各クライアントさんのこれまでの子育ての聴き取りから分析、改善方法の提示とお母さんお父さんのメンタルケア(子どもは本人の意思を尊重)と回復が主な内容なので。
時代に合わせた子育てをやっていかなければ、これからの社会で生き延びていくことは困難になるともいますので。
何かのヒントになれば嬉しいです。
それでは、また。
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